こんにちは、デジサブガイドのサブロイドです。
NordVPNを使っていて、「毎回IPアドレスが変わるのは困る」「会社のシステムに固定IPで接続したい」「固定IPを追加すると料金はいくらになる?」と気になっていませんか。
NordVPNには通常のVPN接続とは別に、自分だけが使える固定IPアドレスを取得できるオプションがあります。日本では東京の固定IPも選べるため、国内サービスや仕事用システムへの接続元を一定にしたい場合にも使えます。
ただし、固定IPは誰にでも必要な機能ではありません。ネット閲覧や動画視聴、公衆Wi-Fiで通信を暗号化したいだけなら、通常のNordVPNで十分な場合がほとんどです。
固定IPは「VPNをもっと安全にする上位版」というより、毎回同じIPアドレスを使う必要がある人向けの追加機能と考えると分かりやすいですよ。
この記事では、NordVPNの固定IPが必要なケースと不要なケースを分けたうえで、料金、東京のロケーション、追加購入、設定、複数端末、変更や解約まで順番に解説します。
この記事のポイント
- NordVPNの固定IPと通常IPの違い
- 固定IPが必要な人と不要な人
- 固定IPの料金や日本での提供状況
- 購入・設定・変更・解約までの流れ
NordVPNの固定IPは必要か
NordVPNの固定IPを検討するとき、最初に考えたいのは「固定IPにはどんなメリットがあるか」ではなく、自分の使い方にIPアドレスを固定する必要があるかです。
ここでは通常のVPN接続との違いから、固定IPが活躍する場面、逆に追加料金を払わなくてもいいケースまで見ていきます。
NordVPNの固定IPとは
NordVPNの固定IPは、正式にはDedicated IPと呼ばれる追加オプションです。通常のNordVPNでは、接続したVPNサーバーのIPアドレスを複数の利用者で共有します。一方、固定IPを契約すると、自分のアカウントだけが利用する専用のIPアドレスが割り当てられます。
例えば、普通にNordVPNの東京サーバーへ接続したとしましょう。同じサーバーを利用しているほかの人と同じIPアドレスになる場合があり、別のサーバーへ接続し直せばIPアドレスも変わります。
これに対して固定IPでは、契約時に割り当てられたIPアドレスへ接続できます。翌日でも翌週でも同じ固定IPを利用できるので、接続元IPを登録するタイプのサービスと相性がいいわけです。
NordVPNの固定IPをひと言で言うと
VPNによる通信の暗号化を利用しながら、インターネット側には毎回同じ専用IPアドレスでアクセスできるオプションです。

ここで少し注意したいのが、「固定IP」と「自宅回線の固定IP」はまったく同じものではないこと。
家庭用インターネットでプロバイダから固定IPを契約した場合は、自宅回線そのものにIPアドレスが割り当てられます。一方、NordVPNの固定IPはNordVPNのVPNサーバーを経由した先で利用する固定IPです。
つまり、自宅のグローバルIPアドレスを固定するサービスではありません。
また、固定IPへ接続している間もVPNによる通信の保護は利用できます。そのため、「接続元を一定にしたいけれど、VPNも使いたい」という用途に向いています。
共有IPとの違い
NordVPNの固定IPが本当に必要か判断するには、通常の共有IPとの違いを知っておくとかなり分かりやすくなります。
| 比較項目 | 通常の共有IP | 固定IP |
|---|---|---|
| 利用者 | 複数ユーザー | 自分専用 |
| IPアドレス | 接続先によって変わる | 基本的に同じ |
| 追加料金 | 不要 | 必要 |
| IP許可リスト | 不向き | 向いている |
| CAPTCHA | 出やすくなる場合あり | 減らせる可能性あり |
| 他人の利用による影響 | 受ける可能性あり | 受けにくい |
| プライバシー面 | 多数の利用者に紛れやすい | 同じIPを継続利用 |
共有IPには、「同じIPを多くの人が使う」という特徴があります。一見すると欠点のようですが、プライバシーを重視するならむしろメリットにもなります。
同じVPNサーバーを利用する多数の通信に紛れやすくなるからです。
ところが、共有IPを使っている別のユーザーがWebサイト側から好ましくない利用をした場合、そのIPアドレス自体の評価が悪くなることがあります。その結果、自分は何もしていないのにCAPTCHAが頻繁に表示されたり、一時的にアクセスを制限されたりすることも。
固定IPなら、そのアドレスを使うのは基本的に自分だけです。ほかのVPN利用者の行動による巻き添えを受けにくいのが大きな違いになります。

ただし、固定IPだから必ずWebサイトからVPNだと判定されなくなるわけではありません。この点は後ほど詳しく解説します。
固定IPが必要な人
NordVPNの固定IPが特に役立つのは、「接続するたびにIPアドレスが変わると困る人」です。
代表的なのが、会社やクラウドサービスでIPアドレスによるアクセス制限を設定しているケースでしょう。
例えば会社の管理画面を、あらかじめ登録したIPアドレスからしか開けない設定にしているとします。通常のVPNではサーバーを変更するたびにIPアドレスが変わるため、その都度アクセス許可リストを書き換えなければなりません。
固定IPなら同じアドレスを登録しておけるので、外出先や出張先からNordVPNへ接続した場合でも、登録済みの接続元として扱いやすくなります。
また、自分でWebサーバーやクラウドサービスを管理している人にも使い道があります。
管理画面へのアクセスを固定IPだけに制限しておけば、IDとパスワードだけで公開している状態より入口を絞ることが可能です。もちろんIP制限だけで十分という意味ではなく、多要素認証などと組み合わせて利用するのが基本になります。
そのほか、共有VPNのIPを使うたびにCAPTCHAが出てしまう、ログインするたびに追加認証を要求される、といった場合にも固定IPを試す価値があります。
固定IPが向いている主なケース
会社や取引先のシステムで接続元IPを登録する必要がある場合、クラウドやサーバー管理画面をIP制限している場合、共有VPNのIPでCAPTCHAやブロックが頻発する場合などです。
逆に言えば、「固定IPがあると何となく安心そう」という理由だけなら、わざわざ追加料金を払う必要はありません。
◆サブロイドのワンポイントアドバイス
固定IPを検討するときは、「何に使うか」を一つ具体的に挙げてみてください。「会社の許可リストへ登録する」のように明確な目的が出てくれば固定IP向きです。目的が「ネットを安全に使いたい」だけなら、まず通常のNordVPNから始める方が無駄がありませんよ。
固定IPが必要ならNordVPNの契約時に追加できます
新規契約ではチェックアウト時に固定IPを追加できます。キャンペーンやオプション料金は時期によって変わるため、申し込み前に現在の表示金額を確認してください。
固定IPが不要な人
NordVPNを利用する人の中では、固定IPを追加しなくても困らない人の方が多いかなと思います。
例えば、カフェやホテルのWi-Fiを安全に使いたい、普段のネット通信をVPNで保護したい、旅行中にVPNを使いたい、といった一般的な利用です。
こうした用途では、毎回同じIPアドレスである必要がありません。
ネット検索、SNS、メール、ネットショッピング、動画視聴なども同様で、利用するサービスから特定のIPアドレスを要求されていなければ、通常の共有IPで問題ないケースがほとんどでしょう。
むしろプライバシーを優先するのであれば、共有IPの性質が合っています。
NordVPNの固定IPを購入すると、そのIPアドレスは契約アカウントのメールアドレスと紐づきます。一方で通常サーバーのIPは複数の利用者が共有する仕組みです。
「固定IP=通常のNordVPNより匿名性が高い」という理解はしない方がいいでしょう。
また、NetflixやAmazon Prime Videoなどを見ることだけが目的なら、「固定IPにすれば必ず視聴できる」というものでもありません。
動画配信サービスはVPNや地域判定の仕組みを随時変更しています。固定IPはIPアドレスを一定にするサービスであって、あらゆるVPN検出や地域制限を回避するための機能ではないからです。
こんな使い方なら通常のVPNからでOK
普段のネット閲覧、公衆Wi-Fi対策、旅行中の通信保護、IPアドレスを隠したいだけ、といった用途なら、まず固定IPなしで使ってみるのがおすすめです。
固定IPは後から追加購入できます。そのため、最初から必要か判断できない場合は、通常プランで始めて、実際に困る場面が出てから追加しても遅くありません。
メリットとデメリット
NordVPNの固定IPには分かりやすいメリットがありますが、その反対側にはデメリットもあります。
最も大きなメリットは、接続元IPを一定にできることです。
会社のVPNゲートウェイや社内システム、クラウド管理画面などでIPアドレスを許可リストに登録している場合、固定IPなら運用がかなり楽になります。
次に、共有IP特有の巻き添えを避けやすい点。
共有VPNでは、何百人もの利用者が同じIPアドレスを使うことがあります。Webサービスから見ると短時間に多くのアクセスが集中しているように映る場合があり、CAPTCHAや追加認証が出やすくなることがあります。
自分だけの固定IPなら、他人の利用状況に左右されにくくなります。
一方で、デメリットとして最初に考えたいのは追加料金です。
NordVPN本体の料金とは別料金なので、単純にVPNを使うだけの人にとっては余計な支出になってしまいます。
もう一つ重要なのがプライバシー面です。固定IPは自分だけが継続して使うため、共有IPのように多数の利用者に紛れるという特徴が薄れます。さらにNordVPNでは、固定IPを購入するとそのIPアドレスが登録メールアドレスに紐づきます。
固定IPは匿名化のための機能ではありません
VPNによる通信保護は利用できますが、同じ専用IPを継続利用する性質があります。匿名性を最優先する利用方法であれば、通常の共有VPNサーバーの方が目的に合う場合があります。
「固定されているから共有IPより安全」と単純に比べるのではなく、何に対して安全性を求めているのかで考えるのがポイントです。
会社の許可リストへ登録するなら固定IPが便利。一方、不特定多数の利用者に通信を紛れさせたいなら共有IP。このように目的が違います。
固定IPでできないこと
固定IPという名前から、通常のVPNではできないことが何でもできるように感じるかもしれません。しかし、NordVPNの固定IPにもできないことがあります。
VPNであることを完全には隠せない
まず、固定IPにしたからといって、Webサイトから必ず通常の家庭回線として認識されるわけではありません。
NordVPNの固定IPはVPNサービスから提供されるIPアドレスです。一般家庭のISPから割り当てられる住宅用IPとは仕組みが異なるため、サービス側の判定方法によってはVPN経由と認識される可能性があります。
そのため、「固定IPにすればすべてのVPN規制を回避できる」という期待はしない方がいいでしょう。
ポート開放はできない
もう一つ勘違いしやすいのがポートフォワーディングです。
NordVPNの通常の固定IPは、自分専用のIPアドレスを利用するサービスであって、自分専用のVPNサーバーを丸ごと借りるサービスではありません。
サーバー側のCPUやメモリなどのリソースは共有され、固定IP自体にはポートフォワーディング機能がありません。
NordVPNには別サービスとして専用VPNサーバーもあります。固定IP、専用リソース、ポートフォワーディングまで必要なら、固定IPオプションとは別物として比較する必要があります。
動画サービスの視聴保証ではない
「日本の固定IPを購入すれば、海外から日本の動画サービスをずっと見られるのでは?」と考える人もいるかもしれません。
ただし、動画サービス側はIPアドレスだけでなく、独自の方法で利用地域やVPN接続を判定することがあります。配信サービス側の仕様変更もあるので、特定サービスへのアクセスを恒久的に保証するものではありません。
利用規約や地域制限については、利用するサービス側の最新情報も確認してください。
NordVPNの固定IPの料金と使い方
固定IPが自分の使い方に必要だと分かったら、次に確認したいのが料金と設定方法ですよね。
NordVPNでは固定IPだけを単独で使うのではなく、基本となるNordVPNの契約に追加する形になります。ここからは料金の考え方、日本のロケーション、購入から接続、変更・解約までを解説します。
固定IPの料金と契約条件
NordVPNの固定IPは通常のVPNプランとは別料金の追加オプションです。
2026年9月8日に日本語公式ページを確認した時点では、NordVPN本体の2年ベーシックプランは月額換算3.49ドルで、24か月に3か月延長が付いた最初の27か月が94.23ドルと表示されています。
一方、固定IPはチェックアウト時に追加するオプションになっており、契約期間などによって価格が変わります。
NordVPN公式の固定IP案内では、専用IP VPNの追加料金は一般的に月2~5ドル程度で、NordVPNの固定IPも同程度の価格帯と説明されています。ただし、実際に支払う金額は申し込み時のチェックアウト画面で確認するのが確実です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| NordVPN本体 | 契約が必要 |
| 固定IP | 追加オプション |
| 固定IP料金 | 契約期間などによって変動 |
| 購入時期 | 新規契約時または後から追加 |
| 日本の固定IP | 東京を選択可能 |
ここで気をつけたいのが、NordVPN本体の「月額3.49ドル」といった表記です。2年契約の場合は毎月3.49ドルずつ払う意味ではなく、月額換算の表示で、長期プランは基本的に契約期間分をまとめて支払います。
また、初回キャンペーンと更新料金は同じとは限りません。
例えば2026年9月8日時点では、ベーシックの2年プランに初回割引が適用されていますが、表示されている更新価格は年139.08ドルです。
固定IPを含め、キャンペーン、税金、為替、更新条件などで金額は変わる可能性があります。費用についてはあくまで一般的な目安として、契約直前の公式サイトに表示される総額を必ず確認してください。
NordVPN本体の各プランについて詳しく比較したい場合は、NordVPNのおすすめプランと料金の解説も参考にしてください。
◆サブロイドのワンポイントアドバイス
固定IP目的なら、豪華な上位プランを選ぶ必要があるとは限りません。VPN本体に必要な機能を選び、その上で固定IPを追加する、と分けて考えると料金を判断しやすいですよ。
日本は東京を選べる
日本でNordVPNの固定IPを使いたい人にとって重要なのが、国内ロケーションが用意されているかですよね。
NordVPNでは日本の東京で固定IPを取得できます。

そのため、日本国内の会社やクラウドサービスに接続元IPを登録したい場合はもちろん、海外からでも「日本の固定IPを継続して利用したい」という用途で選択できます。
2026年9月時点の公式サポートでは、日本を含む28の国・地域で固定IPロケーションが案内されています。
| 地域 | 主な固定IPロケーション |
|---|---|
| 日本 | 東京 |
| アジア太平洋 | 香港、シンガポール、ソウル、シドニー、メルボルン、オークランド |
| 北米 | ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、シアトル、トロント、バンクーバーなど |
| ヨーロッパ | ロンドン、フランクフルト、パリ、アムステルダム、マドリード、ミラノなど |
| その他 | メキシコシティ、ヨハネスブルグ、イスタンブールなど |
ロケーション選びは「自分が今どこにいるか」よりも、どの場所のIPアドレスが必要なのかを基準にすると分かりやすいです。
例えば日本の会社で「東京の固定IPをアクセス許可リストへ登録してください」と言われているなら、日本・東京を選びます。
反対に、アメリカにある業務システムで現地IPが必要なら、目的に合うアメリカの都市を選択する考え方になります。
ロケーションは適当に選ばない
固定IPは通常サーバーのように、その日の気分で国を切り替えて使うための機能ではありません。接続先システムの条件を先に確認し、必要な国・都市を決めてから設定するのがおすすめです。
また、インターネット規制が厳しい国では固定IPへの接続が正常に動作しない可能性があるとNordVPNも案内しています。出張先などで業務利用する場合は、渡航前に接続方法を確認しておくと安心です。
固定IPの購入と追加方法
NordVPNの固定IPは、新規契約と既存契約のどちらからでも購入できます。
新規契約と一緒に購入する
まだNordVPNを契約していない場合は、通常のNordVPNプランを選び、チェックアウト時のオプションから固定IPを追加します。
購入後はNordアカウントへ入り、固定IPのロケーションを設定します。
ここで勘違いしやすいのですが、料金を払っただけで自動的に東京などの固定IPが決まるわけではありません。購入後に利用したい固定IPの所在地を指定する作業があります。
既存契約へ後から追加する
すでにNordVPNを契約している場合でも問題ありません。
NordアカウントへログインしてNordVPNの項目を開き、「固定IPを取得」に進めば追加購入できます。
WindowsやmacOSでは、NordVPNアプリの特殊サーバーにある固定IPから購入ページへ進める場合もあります。
購入後はNordアカウントで固定IPの設定を行い、希望するロケーションを選択します。
基本的な流れ
NordVPNを契約 → 固定IPオプションを購入 → Nordアカウントでロケーションを設定 → NordVPNアプリから自分の固定IPへ接続、という順番です。
複数の固定IPが必要な場合は、一つのNordVPNアカウントで追加購入することもできます。
ただし、NordVPNアカウント全体の同時接続上限は10台なので、固定IPをいくつ購入しても無制限に端末を同時接続できるわけではありません。
また、希望するロケーションを指定したあと、固定IPのセットアップに最大3営業日かかる場合があります。
購入した直後から必ず数分で使えるとは限らないので、仕事で使う日が決まっているなら余裕をもって準備しておきましょう。
設定と接続の手順
固定IPを購入したら、まずNordアカウントで初期設定を行います。
Nordアカウントへログインし、NordVPNのサービス画面から固定IPを開きます。まだ設定していない場合は「設定が必要です」といった表示が出るので、固定IPの設定へ進みましょう。
そこで希望するIPアドレスのロケーションを選択します。
日本のIPが必要なら東京を選び、設定を確定します。固定IPが割り当てられると、Nordアカウント内に自分のIPアドレスやロケーションが表示されます。
その後、WindowsやAndroidなどのNordVPNアプリを開き、固定IPまたはDedicated IPの項目から割り当てられたサーバーへ接続します。
通常サーバーへ接続した場合は固定IPにならないので、この点は注意してください。
「NordVPNを起動しているから固定IPになっているはず」と思っていても、実際には通常の東京サーバーへつながっていた、ということはあり得ます。
接続後はIPアドレスを確認
初回設定後は、IPアドレス確認サービスなどを利用し、Nordアカウントに表示されている固定IPと実際の接続先IPが一致しているか確認しておくと安心です。
仕事でIP許可リストを利用する場合は、その確認が終わってから管理者側へIPアドレスを登録してもらうのがおすすめです。
特に会社の重要なシステムへ接続する用途では、個人判断でVPNを導入せず、勤務先のセキュリティルールを確認してください。
会社によっては外部VPNサービスそのものを禁止していることもあります。業務システムや顧客情報を扱う場合は、社内の情報システム担当者やセキュリティ担当者へ相談したうえで利用しましょう。
複数端末で使う方法
パソコンだけでなくスマートフォンでも同じ固定IPを使いたい、という人も多いでしょう。
NordVPNの固定IPは複数端末で利用できますが、利用するVPNプロトコルによって同時接続数が変わる点が重要です。
OpenVPNのTCPまたはUDPで固定IPへ接続する場合は、同じ固定IPを最大10台のデバイスで同時に利用できます。
一方、NordLynxで固定IPへ接続する場合、同じ固定IPへ同時接続できるのは1台です。
| 接続方法 | 固定IPの同時利用 |
|---|---|
| OpenVPN TCP | 最大10台 |
| OpenVPN UDP | 最大10台 |
| NordLynx | 同時1台 |
例えば自宅のWindowsパソコンと外出用ノートパソコン、iPhoneなどから同じ固定IPを同時に使いたいなら、OpenVPNを利用する方法があります。

反対に、固定IPを使うのが仕事用パソコン1台だけならNordLynxでも問題になりにくいでしょう。
NordLynxはWireGuardをベースにNordVPN独自の仕組みを加えたプロトコルで、NordVPNでは速度を重視する一般的な接続でも広く利用されています。
ただし、NordVPNのアプリや対応機能はOSによって違います。固定IPを使う端末が決まっているなら、契約前にそのOSで固定IPが利用できるか公式サポートも確認してください。
◆サブロイドのワンポイントアドバイス
「10台使える」とだけ覚えると少し危険です。固定IPではプロトコルによって同時接続条件が違います。会社PCとスマホなど複数台で常時使う予定なら、先に接続方法まで決めておくと失敗しにくいですよ。
変更と解約の注意点
固定IPを設定したあとで、「やっぱり東京ではなく別の国にしたい」と思うこともあるかもしれません。
NordVPNでは、現在の公式サポート上、固定IPはサブスクリプションにつき1回変更できると案内されています。
変更したい場合はNordVPNのサポートへ連絡して手続きを行います。
何度でも自由に変更できる通常サーバーとは性質が違うので、初回のロケーション選択は慎重に行いましょう。
特にIPアドレスを会社や取引先の許可リストに登録している場合、固定IPを変更すると登録済みのIPアドレスも使えなくなります。
先に関係者へ確認してから変更するのが安全です。
固定IPの解約
Nordアカウント内で購入した固定IPは、自動更新される仕組みになっています。
今後利用しない場合は、Nordアカウントから固定IPサブスクリプションの自動更新を停止できます。
ここで大切なのは、自動更新を停止することと返金は別という点です。
自動更新を解除しても、すでに支払い済みの契約期間が自動的に返金されるわけではありません。
NordVPN本体では初回購入に30日間返金保証がありますが、更新後の契約は原則として同じ保証の対象ではありません。固定IPを含めた返金可否についても購入条件や決済経路によって扱いが異なる場合があるため、返金を前提に申し込まず、購入時の条件を確認してください。
料金と返金条件は契約直前に再確認
VPN本体、固定IPオプション、更新料金、税金、キャンペーンは変更される可能性があります。正確な料金や返金条件はNordVPN公式サイトをご確認ください。
NordVPNの固定IPに関するFAQ
Q1. NordVPNを使うなら固定IPは必須ですか?
A. 必須ではありません。通常のネット閲覧、公衆Wi-Fi対策、旅行中の通信保護などであれば、通常の共有IPで十分なケースがほとんどです。会社のアクセス許可リストへIPを登録する場合や、毎回同じIPアドレスを使う必要がある場合に固定IPを検討するとよいでしょう。
Q2. NordVPNで日本の固定IPを取得できますか?
A. はい。2026年9月時点では、日本の東京が固定IPの提供ロケーションに含まれています。日本の会社やクラウドサービスへ接続するために国内の固定IPが必要な場合にも候補になります。提供地域は変更される可能性があるため、購入時に公式サイトで最新情報を確認してください。
Q3. NordVPNの固定IPは複数端末で使えますか?
A. 利用できます。OpenVPNのTCPまたはUDPで接続する場合は、同じ固定IPを最大10台で同時利用できます。一方、NordLynxで固定IPを使う場合は同時1台です。また、NordVPNアカウント全体の同時接続上限も10台なので注意してください。
Q4. 購入した固定IPは変更できますか?
A. 現在のNordVPN公式サポートでは、サブスクリプションにつき1回変更できると案内されています。変更にはNordVPNサポートへの連絡が必要です。業務システムなどに現在のIPを登録している場合は、変更前に登録先の設定も確認しましょう。
Q5. 固定IPならVPNだとバレませんか?
A. そのような保証はありません。固定IPは自分専用のIPアドレスを利用できる機能ですが、一般家庭のISPから割り当てられる住宅用IPとは異なります。Webサービス側の判定方法によってはVPN接続と認識される可能性があります。固定IPはVPN検出を完全に回避するための機能ではありません。
NordVPNの固定IPを選ぶ基準
NordVPNの固定IPを契約するか迷ったら、まず「毎回同じIPアドレスでなければ困る理由があるか」を考えてみてください。
会社のシステムへ接続するためにIP許可リストへの登録が必要、自分のクラウドサーバーを固定IPだけに公開したい、共有VPNのIPによるCAPTCHAやブロックを減らしたい。このような具体的な目的があるなら、固定IPの価値は分かりやすいでしょう。
日本では東京の固定IPを選択でき、新規契約時だけでなく既存のNordVPN契約へ後から追加することも可能です。
一方、ネット閲覧、公衆Wi-Fi対策、プライバシー保護、一般的な動画視聴などが中心なら、固定IPを追加せず通常のNordVPNから始めても問題ありません。
固定IPには追加料金が必要ですし、自分専用のIPを継続利用するため、共有IPとはプライバシー面の性質も異なります。
また、固定IPは住宅用IPではなく、ポートフォワーディング付きの専用サーバーでもありません。固定IPにすればあらゆるサービスへアクセスできるようになる、という機能ではない点も覚えておきたいところです。
NordVPNの固定IPがおすすめなのは、IPを固定する明確な理由がある人
「あった方が便利そう」という段階なら通常プランから始め、「同じIPでないと困る」と分かっているなら固定IPを追加する。この選び方が一番分かりやすいでしょう。
特に仕事で利用する場合は、自分だけで判断せず、会社の情報システム担当者やネットワーク管理者にVPNや固定IPの利用可否を確認してください。
料金、提供ロケーション、対応アプリ、返金条件などは今後変更される可能性があります。契約前にはNordVPN公式サイトで正確な最新情報を確認したうえで、自分の用途に必要か判断してみてください。