待ちに待った光回線の工事。立ち会いも無事に終わって、工事の人が帰ったあと、すぐにネットが使えると思っていたのに繋がらないと焦りますよね。光回線の工事後、いつから使えるようになるのかという疑問は、新しくネットを引く方にとって最大の懸念点だと思います。実は工事が終わっても、物理的な作業の直後にすぐ通信ができるわけではなく、ネットワーク側のシステム反映や機器の設定に一定の時間が必要になるケースが多いんです。マンションや戸建てといった住居タイプ、さらにはドコモ光やソフトバンク光などの契約キャリアによっても、利用開始のタイミングには差があります。この記事では、工事当日のリアルな流れから、ネットに繋がらないときの対処法まで、スムーズに通信を始めるためのポイントを詳しくまとめました。
この記事のポイント
- 工事完了から実際にネットが繋がるまでの具体的な待ち時間
- IPv6接続やPPPoE設定など、接続方式による利用開始の違い
- マンションや戸建てにおける開通スケジュールの目安
- 万が一繋がらないときのトラブルシューティング手順
光回線は工事後いつから使える?開通までの時間と流れ
光回線の工事が無事に完了したとしても、作業員が撤収した瞬間にブラウザを開いて爆速インターネットを楽しめるかというと、必ずしもそうではありません。物理的な開通と、デジタルな疎通にはわずかな「タイムラグ」が存在するからです。ここでは、工事完了から実際にデバイスがオンラインになるまでの正確なプロセスと時間軸を、私の経験や調べた情報を踏まえて深掘りしていきます。
物理的な工事完了からネットに繋がるまでの待機時間
派遣工事の場合、作業員さんが家の中で光コンセントを設置し、ONU(光回線終端装置)のランプが正常に点灯することを確認して作業終了となります。この時間はだいたい1〜2時間ですが、重要なのはここからです。作業員さんが確認した「光信号の開通」はあくまで物理的な層の話であり、私たちが使うインターネット(論理的な層)が利用可能になるまでには、プロバイダ側のシステムで「このお客様の回線が有効になりました」というデータ同期が行われる必要があります。

このデータ同期にかかる時間は、一般的に30分から3時間程度とされています。「工事が終わったのに、スマホをWi-Fiに繋ごうとしても『インターネット未接続』と出る」という現象の多くは、このシステム反映待ちが原因です。
待機時間に影響する要因
反映時間は、契約しているプロバイダのサーバー混雑状況や、開通処理のバッチ処理のタイミングに左右されます。特に引っ越しシーズンの3月・4月などは、全国で同時に開通処理が行われるため、通常時よりも信号反映に時間がかかる傾向があります。焦ってルーターの設定を何度もやり直すと、かえって認証エラーを引き起こすこともあるため、まずは1〜2時間はコーヒーでも飲みながらゆっくり待つのが賢明です。

また、工事担当者が持参した業務用端末では通信が確認できていても、一般のユーザー用ルートが開放されるまでには少し時間がかかることも覚えておきましょう。ONUの「認証」や「通信」ランプが緑色に点灯していれば、回線自体は正常に来ている証拠ですので、安心してくださいね。
IPoE方式とPPPoE方式で変わる開通のタイミング
「いつから使えるか」を左右する大きな技術的要因に、接続方式の違いがあります。現在の光回線には、従来型の「PPPoE方式」と、次世代型の「IPoE方式(IPv6接続など)」の2種類が存在します。
PPPoE方式の場合、工事完了後にユーザー自身がルーターの設定画面を開き、プロバイダから郵送された「接続ID」と「パスワード」を入力する必要があります。この入力が完了し、認証サーバーへのログインが成功した瞬間にネットが使えます。つまり、自分の作業次第で「即時」開通させることも可能です。しかし、この方式は夜間の混雑に弱いという弱点があります。
一方で、最近主流のIPoE方式(v6プラスやOCNバーチャルコネクトなど)は、ルーターを繋ぐだけで自動的に接続設定が行われる「設定不要」が売りです。しかし、この自動設定が走るためには、ネットワーク側のVNE(回線設備提供者)側で回線IDの紐付けが完了している必要があります。そのため、工事が終わってから1時間〜数時間、場合によっては翌日まで自動設定が始まらないというタイムラグが発生しやすいのです。
どちらの方式かを見分けるポイント
- 書類を確認:プロバイダからの案内板に「ID/パスワード」の記載が目立つならPPPoEの可能性が高い。
- ルーターの機能:最新の「IPv6対応」ルーターを使用しているなら、基本はIPoEで自動開通するのを待つスタイル。

このように、接続方式によって「自分で設定してすぐに使う」か「自動で繋がるのを少し待つ」かが変わってきます。自分の契約がどちらなのかを事前に把握しておくと、工事当日の心構えができますね。
マンションと戸建てで異なる工事内容と利用開始の目安
光回線を使えるようになるまでの「総待ち時間」は、戸建てかマンションかでも大きく異なります。これは物理的な配線工事の難易度が全く違うからです。
戸建ての場合:電柱から光ファイバーを直接宅内へ引き込みます。これには高所作業車や交通整理が必要になることもあり、申し込みから実際の工事日まで1ヶ月〜2ヶ月ほど待たされるのが一般的です。工事当日は壁に穴を開けたり、エアコンのダクトから線を通したりと、1.5〜2時間程度の立ち会い作業が必要です。屋外と屋内の両方の工事が終わって、その日のうちに信号が通れば、数時間以内にネットが使えるようになります。
マンションの場合:建物の共有部分(MDF室)まで既に光ファイバーが来ていることが多いため、そこから各部屋へ線を引っ張るだけの作業で済みます。早ければ申し込みから2週間程度で工事日が決まります。建物によっては、すでに壁のコンセントまで配線が済んでいる「光コンセント設置済み」の部屋もあり、その場合は工事不要(無派遣工事)で、機器を繋ぐだけで開通することもあります。

| 住宅タイプ | 申し込み〜工事の目安 | 工事当日の所要時間 | 工事後の利用開始 |
|---|---|---|---|
| 戸建て | 1ヶ月 〜 2ヶ月 | 1時間 〜 2時間 | 即日(数時間後) |
| マンション | 2週間 〜 1ヶ月 | 30分 〜 1時間 | 即日(数時間後) |
ただし、マンションであっても「全戸一括導入型」ではない場合、個別にオーナーや管理組合の許可が必要になり、工期が1ヶ月以上延びてしまうトラブルも散見されます。賃貸の方は事前に管理会社へ「光回線の引き込み許可」を確認しておくのが、利用開始を早めるための鉄則です。
無派遣工事の場合に注意すべき信号反映のスケジュール
「無派遣工事」という言葉を聞くと、何もしなくても勝手にネットが繋がるようなイメージがありますが、実はここにも落とし穴があります。無派遣工事は、NTTの局内側で「カチッ」とスイッチを入れるようなイメージの作業ですが、これが行われる時間は決まっています。
基本的には工事予定日の当日、午前8時から正午までの間に順次切り替え作業が行われます。重要なのは、「局内での切り替えが終わった瞬間に、部屋に設置したONUが信号をキャッチできる状態になっていること」です。もし、昼過ぎに帰宅してから機器を繋いだ場合、そこから信号を探しに行くため、疎通確認に時間がかかったり、最悪の場合は開通エラーとして認識されてしまうリスクがあります。
無派遣工事の成功率を上げるポイント
無派遣工事が決まったら、数日前にONU(ホームゲートウェイ)が自宅に届きます。工事当日の朝、出勤や外出をする前に、必ず配線を済ませて電源を入れておきましょう。そうすれば、午前中に局内工事が終わった際、自動的に同期が始まり、帰宅した頃にはすべてのランプが緑色に点灯して、すぐにネットが使える状態になっています。
もし午後に機器を繋いでランプが正常にならない場合は、一度電源を抜き、30分ほど放置してから再度差し込んでみてください。それでもダメな場合は、前住人の設備が劣化しているなどの理由で、急遽「派遣工事」に切り替えが必要になるケースもあります。その際は速やかにサポートセンターへ連絡しましょう。

主要キャリア別の申し込みから開通までの標準的な期間
光回線は、どのキャリアを選ぶかによっても「いつから使えるか」のリードタイムが大きく変わります。特に、NTTの設備を借りている「光コラボ」と、独自の設備を持つキャリアでは差が出やすいです。
ドコモ光やソフトバンク光:NTT東日本・西日本のフレッツ光回線を利用しているため、工事枠が非常に多く、比較的スムーズに日程が決まります。通常は2週間から4週間程度です。ソフトバンク光などは、申し込み時の本人確認がスマホで完結していれば、さらに数日短縮されることもあります。
auひかり:独自の回線網(一部NTTのダークファイバー)を使用しているため、戸建ての引き込みにはやや時間がかかる傾向があり、1ヶ月〜2ヶ月を見ておくのが無難です。ただし、マンションタイプで既に設備が導入されている建物なら、1〜2週間で爆速開通することもあります。
電力系回線(eo光・コミュファ光など):各地域の電力会社の電柱を利用するため、エリアによっては非常に早く、最短2週間程度で工事ができることもあります。しかし、地域密着型ゆえに申し込みが集中すると1ヶ月以上待ちになることもあります。
最近の通信市場の動向については、総務省が公開している「電気通信サービスの提供状況等」などの資料が参考になります。固定ブロードバンドの普及率や契約数の推移を見ると、光回線がいかに日本のインフラの中心になっているかが分かりますね。(出典:総務省『電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表 (令和7年度第1四半期(6月末))』)
どのキャリアであっても、土日祝日の工事を希望すると「追加工事費(約3,300円)」がかかるだけでなく、予約が埋まりやすいため開通が1〜2週間遅れることが多いです。少しでも早く使い始めたいなら、平日の工事枠を狙うのが裏技ですよ。
NURO光など2回工事が必要な場合の利用開始時期
「世界最速クラス」と人気のNURO光ですが、利用開始までのハードルが最も高いことで有名です。その理由は、「宅内工事(So-net作業)」と「屋外工事(NTT作業)」を別々の日に2回行う必要があるからです。
1回目の宅内工事は、申し込みから1〜2週間ほどで比較的すぐに行われます。しかし、2回目の屋外工事が曲者です。これはNTT側の調整が必要になるため、1回目からさらに1ヶ月〜2ヶ月後になることがザラにあります。結果として、申し込みから「いつから使えるか」の答えが「3ヶ月後です」と言われることも珍しくありません。
NURO光を早く開通させるためのテクニック
最近では、追加料金(5,500円)を払うことで「宅内・屋外同日工事」を選べるオプションも登場しています。これを活用すれば、1日で全ての作業が終わり、その数時間後には利用可能になります。また、新プランの「NURO 光 One」など、設備状況によっては1回の工事で済むケースも増えています。NURO光を検討しているなら、自分が住んでいるエリアが「1回工事」でいけるかどうか、事前に公式サイトでシミュレーションしておくのが賢明です。1回目の工事が終わった段階で「まだネットが使えない!」とガッカリしないよう、この2段階プロセスはしっかり理解しておきましょう。
光回線が工事後いつから使えるか不安な時の設定と対策
物理的な工事が終わって数時間が経過したのに、一向にネットが繋がる気配がない。そんなとき、真っ先に疑うべきは「機器の接続ミス」や「設定の不備」です。光回線のパフォーマンスを100%引き出すための設定プロトコルを確認していきましょう。
ONUやルーターを正しく接続する物理的な手順
工事担当者はONUを設置してくれますが、その先の「Wi-Fiルーター」との接続はユーザー自身で行うのが基本です。ここで非常に多いミスが、LANケーブルを挿す場所を間違えているケースです。
正しい手順は以下の通りです。
- 壁の「光」コンセント:ここから出ている光コードを、ONUの「光入力」ポートへカチッと音がするまで差し込みます。
- ONUの「LAN」ポート:ここからLANケーブルを出します。
- Wi-Fiルーターの「WAN」または「INTERNET」ポート:ONUからのケーブルをここに差し込みます。※重要:複数のポートがある中で、色の違う独立したポートが正解です。
- 電源投入:ONUのコンセントを挿して2分待ち、その後にルーターのコンセントを挿してさらに3分待ちます。

使用するLANケーブルの規格(カテゴリー)にも注意してください。せっかく1Gbpsの光回線を引いても、古い「Cat5」のケーブルを使っていると、100Mbpsまでしか速度が出ません。最新の光回線なら、最低でも「Cat5e」、できれば「Cat6」以上のケーブルを使いましょう。ルーターに付属しているケーブルであれば、まず問題ありません。
IPv6対応ルーターなら設定不要で自動接続が可能
最近のネット接続は「繋げばすぐ使える」が当たり前になりつつあります。これは「IPoE(IPv6)接続」という技術のおかげです。ドコモ光やソフトバンク光、ビッグローブ光などで、v6プラスやtransixといったオプションを利用している場合、ルーター側でのID・パスワード入力は一切不要です。
物理的に正しく繋がっていれば、ルーターがプロバイダのネットワークを自動検出し、約15分〜30分でインターネット接続ランプが点灯します。もし30分経っても繋がらない場合は、ルーターの背面にあるスイッチが「ROUTER(またはAUTO)」モードになっているか確認してください。「AP(アクセスポイント)」や「BRIDGE」モードになっていると、正しく設定が走りません。
自前のルーターを使う場合の注意点
プロバイダからレンタルしたルーターではなく、家電量販店で買ってきた自前のルーターを使う場合は、そのルーターが契約しているIPv6方式に対応している必要があります。「IPv6対応」と書いてあっても、方式(v6プラス等)が違うと自動接続されません。不安な場合は、プロバイダの推奨ルーターリストを確認するか、まずはレンタルルーターで開通を確認するのが一番の近道です。また、通信速度が遅いと感じる場合は、設定の見直しが有効です。光回線が遅いのはなぜ?速度が低下する理由と快適にするための対策の記事も併せて参考にしてみてください。
ネットに繋がらない場合の再起動プロトコルと対処法
何をやっても繋がらないとき、最も効果的で、エンジニアも最初に行うのが「全機器の再起動(放電処理)」です。単に電源を入れ直すのではなく、以下の「完全再起動プロトコル」を試してください。
完全再起動の手順(これが一番効きます)
- パソコン、スマホのWi-Fiをオフにする。
- Wi-FiルーターのACアダプタを抜く。
- ONU(ホームゲートウェイ)のACアダプタを抜く。
- そのまま5分間、何もせず放置する。(これにより機器内の残留電気が抜け、メモリがクリアされます)
- まずONUの電源を入れ、ランプが全て安定するまで2〜3分待つ。
- 次にルーターの電源を入れ、さらに3分待つ。
- 最後にスマホやPCを繋ぎ直す。

この「順番を守る」ことと「5分待つ」ことが非常に重要です。これでも解決しない場合、稀にONUと壁の光コンセントを結ぶ光ファイバーが、掃除や家具の移動で「ポキッ」と折れていることがあります。光ファイバーはガラスでできているため、急角度で曲げると簡単に断線します。外見上は繋がって見えても、中の芯が折れていると通信は不可能です。もしONUの「光入力」ランプが消灯していたら、ケーブルの断線を疑ってください。
開通までのつなぎとして便利なレンタルWi-Fiの活用
「工事日まであと1ヶ月もある……。その間、テレワークや動画視聴はどうすればいいの?」という不安を解消してくれるのが、開通前レンタルWi-Fiです。最近の光回線選びでは、この「つなぎ」のサービスがあるかどうかも重要な判断基準になっています。
例えば、ソフトバンク光なら「SoftBank Air」や「Pocket WiFi」を工事完了まで無料で貸し出してくれます。NURO光でも、特別価格でモバイルWi-Fiをレンタルできる仕組みがあります。こうしたサービスがないプロバイダを選んでしまった場合は、自分で1ヶ月単位の「民泊Wi-Fi」や「短期レンタルルーター」を契約するしかありません。
テザリングという選択肢も
スマホのギガ(データ容量)が余っているなら、開通までの数日間はテザリングで凌ぐのも手です。ただし、PCで高画質動画を見たり、OSのアップデートが走ったりすると、あっという間に制限がかかるので注意が必要です。やはり、光回線の工事が終わるまでは、無制限で使えるレンタルルーターを確保しておくのが最もストレスのない方法と言えるでしょう。

最後に確認!光回線は工事後いつから使えるかの重要点
この記事を通じて、光回線は工事後いつから使えるのかという疑問に対する答えが、単なる「工事終了時間」ではないことがお分かりいただけたかと思います。最後に、開通当日にあなたがチェックすべき最重要項目をまとめます。
開通当日チェックリスト
- 物理チェック:LANケーブルがルーターの「WAN」ポートに深く挿さっているか?
- 時間チェック:工事終了から最低でも1時間は経過しているか?(システム反映待ち)
- ランプチェック:ONUの「認証」「通信」ランプ、ルーターの「インターネット」ランプが点灯しているか?
- 設定チェック:自動接続されない場合、プロバイダのID・パスワード設定が必要な方式ではないか?

光回線の工事後、いつから使えるかという問題は、環境や契約によって千差万別です。基本的には「数時間待って、正しく配線し、ダメなら再起動」で9割のトラブルは解決します。しかし、何日経っても繋がらない、速度が異常に遅いといった場合は、初期不良やエリア障害の可能性もゼロではありません。自分の力だけで解決しようとせず、公式サポートに電話をして「工事後のランプ状態」を伝えて相談するのが一番確実な方法です。
快適なネット環境を手に入れるまであともう一歩。焦らず、落ち着いて設定を進めて、光回線の快適なスピードを手に入れてくださいね!
※本記事で紹介した工事期間や設定手順は一般的な例です。お住まいの地域、建物の構造、通信事業者の最新の仕様変更等により異なる場合があります。最終的な技術確認や正確な納期については、必ず契約中のキャリア公式サイトやサポートデスクにてご確認ください。